空き家の残置物処分にかかる費用は?そのまま売却する方法も解説!

空き家の残置物処分にかかる費用?売却する方法も解説!

空き家の残置物処分にかかる費用?売却する方法も解説!


「実家が空き家になっているが、荷物が多くて手を付けられない…」と悩んでいませんか?

空き家の売却を検討する際に大きな障害となるのが「残置物」です。残置物とは、前の住人が残した家具・家電・生活用品・ゴミなどを指し、放置すると悪臭や害虫の発生、物件価値の低下を招く恐れがあります。

本記事では、空き家の残置物の定義や片付けにかかる費用、そして売却をスムーズに進めるためのポイントについて解説いたします。「できるだけ費用をかけずに残置物を処理したい」「今すぐ空き家を売りたい」と考えている方は、ぜひご参考になさってください。

空き家の残置物とは?

空き家の残置物とは?


空き家の売却を検討する際によく問題となるのが「残置物」です。残置物とは、前の所有者や入居者が退去時に持ち出さず、室内や敷地内に残された家具・家電・生活用品・ゴミなどを指します。
空き家の残置物は、売却を行う前に処理が必要です。放置されたままでは見た目の印象が悪くなるだけでなく、異臭や害虫発生の原因にもなり、物件の価値を下げる恐れがあります。また、買主にとっても不要な荷物が残っている状態は引き渡し後のトラブルにつながることが多いため、不動産取引において残置物は「処分して引き渡す」ことが基本とされています。
相続した空き家では、遺品整理と並行して残置物の処分を行うことが多く、専門業者に依頼するケースも少なくありません。


空き家の残置物の片付けにかかる費用

空き家の残置物の片付けにかかる費用


空き家を売却する際、残置物の片付けは避けて通れない作業です。しかし、残置物の片付けには一定の費用がかかるため、事前に相場や方法を知っておくことが大切です。本章では、自力で行う場合と業者に依頼する場合の費用感、そして見積もり時の注意点について解説いたします。

自力で行う場合

自力で片付ける方法は、費用を抑えたい方にとって有効な手段です。基本的には、以下の費用が発生します。
・ごみ処理費用:自治体の粗大ごみ回収を利用する場合、1点あたり200円〜1,000円程度の処理手数料がかかります。

・運搬費用:大型の家具や家電を処分場まで運ぶ場合は、軽トラックのレンタル代やガソリン代が必要となることも。

大型の冷蔵庫や洗濯機などは、リサイクル料金も必要です。また、階段のある建物や狭い通路では搬出作業が難しく、怪我や事故のリスクも伴うため、結果的に業者に依頼した方が効率的なケースもあります。

業者に依頼する場合

業者に依頼するメリットは、手間をかけずに短期間で家全体を片付けられる点です。しかし、家の広さによっては30万円以上かかることもあり、費用負担が大きい点がデメリットです。別荘地は山の中などにあり割増しになるケースもあります。

この金額には、仕分け、搬出、トラックでの運搬、処分費用などが含まれています。遺品整理業者の場合、形見分けや貴重品の捜索を丁寧に行ってくれるため、相続した空き家での残置物処分に適しています。

業者によって料金体系が異なり、見積もり内容やサービス範囲も大きく変わるため、事前に相見積もりを取るようにしましょう。

見積もり時の注意点

残置物の片付けを業者に依頼する際は、以下のポイントに注意して見積もりを確認するといいでしょう。

・追加費用の有無:見積もり時に提示される金額が、作業当日に増額されるトラブルも少なくありません。ゴミの量が予想より多かった場合や作業時間が長引いた場合に追加費用が発生することもあるため、事前に「追加費用の条件」や「定額プランの有無」を確認しておくと安心です。

・階段搬出や特殊搬出の有無:エレベーターのないマンションや2階以上の戸建てでの大型家具の搬出は、人手や時間がかかるため追加料金がかかることがあります。また、解体が必要な家具やピアノなどの重量物も別料金になる場合が多いです。

・特殊清掃の必要性:害虫やカビ、腐敗臭が強い場合、通常の片付け作業に加え「特殊清掃」が必要になることがあります。特殊清掃は1部屋あたり数万円〜数十万円かかることもあるため、事前に現場確認をしてもらい、必要な作業を明確にしておくことが大切です。

・買取・リサイクル対応の有無:業者によっては、再利用できる家電や家具を買い取ってくれることがあります。これにより、処分費用が軽減される場合もあるため、買取の可否を確認してみましょう。


残置物の片付けのタイミングと進め方

残置物の片付けのタイミングと進め方


残置物の片付けはどのタイミングで、どのように進めるのがいいのでしょうか。本章では、自力で行う場合の基本的なステップに加え、業者に依頼する場合の進め方についても解説いたします。

ステップ1:親族と処分範囲を確認

相続や家族の間で共有している空き家の場合、まず重要なのは「処分範囲」についての合意です。残置物のなかには貴重品や思い出の品、形見として残すべきものが含まれていることがあります。事前に親族や関係者と話し合い、「何を残すか」「何を処分するか」を明確にしておくことがトラブル回避につながります。

たとえば、アルバムや重要書類、宝飾品などは確認を行い、誰が保管するか決めてから片付けを始めるのが基本です。これを怠ると「勝手に処分された」といった後々の揉め事になる可能性があります。

片付けを始める最適なタイミングは、不動産売却の準備を始める前です。買主に見せる前に、不要な物をすべて片付けておくことで、スムーズな取引や内覧が可能となります。

ステップ2:残すもの、捨てるものの仕分け

処分範囲が決まると、次に行うのが仕分け作業です。効率的に進めるためには、「残す」「売る」「捨てる」「迷う」の4分類に分けるといいでしょう。

・残す:思い出の品やまだ使える家電・家具、重要書類など。

・売る:リサイクルショップやフリマアプリで売れそうな家電・家具。

・捨てる:壊れた家具、使用期限切れの食品や雑貨、不要な日用品など。

・迷う:すぐに判断できないものは、一時的に段ボールなどにまとめ、後で家族と再確認。

この段階でのポイントは、捨てるものをなるべく早く決めることです。「まだ使えるかもしれない」「思い出がある」と迷ってしまうと作業が長引き、片付けが進まなくなります。大量の残置物がある場合は、1部屋ごとに仕分けするなど、小さな単位で計画的に進めるのが効率的です。

ステップ3:搬出・処分・清掃

仕分けが終わると、実際に残置物を搬出・処分します。自力で行う場合は先述の通り、自治体の粗大ごみ回収を利用したり、処分場へ直接持ち込んだりする方法があります。

搬出作業が完了すると、最後に室内の清掃を行いましょう。ホコリやカビを取り除くだけで印象は大きく変わります。とくに売却を考えている場合は、ハウスクリーニングを利用すると効果的です。

大量の残置物があり、自力での片付けが困難な場合は、このタイミングで業者に依頼するといいでしょう。自力で片付けるより高額にはなりますが、時間と労力を削減できるのがメリットです。

ステップ4:不動産売却の相談へつなげる

空き家の状態を整え、次のステップである不動産売却に移りましょう。物件がきれいな状態であれば内覧時の印象が良くなり、売却価格や成約スピードに良い影響を与えます。

空き家を売却する際には「残置物をすべて処分して引き渡す」ことが基本です。片付けが不十分だと、売却後にトラブルになる可能性もあるため、早めに整理を終えるのが賢明です。


空き家をすぐに手放したい方は買取がおすすめ

残置物の片付けのタイミングと進め方


法律上、残置物がある空き家でも売却することは可能です。所有権がご自身にある限り、不要品が残っていても売却自体は問題なく行えます。

ただし、仲介による一般的な売却では、残置物がある物件は買主が見つかりにくいのが現状です。そのため、残置物を片付けずに空き家を売りたい場合には、「買取」という方法が有効です。

買取なら残置物をそのままでも売却可能

「時間や手間をかけずに今すぐ空き家を現金化したい」という方には、不動産会社による買取が向いています。買取とは、不動産会社が直接物件を買い取る仕組みで、買主を探す必要がないためスピーディーに売却できます。

買取の大きなメリットは、残置物をそのままの状態で売却できることです。不動産会社は買い取った後、独自に残置物を処分し、必要に応じてリフォーム・リノベーションを行ってから再販します。売主が片付けをする必要がないため、遺品整理や不用品処分にかかる時間・費用・労力も削減できるのが特徴です。

さらに買取は査定から契約、引き渡しまでが早く、最短で数週間程度で現金化できます。仲介の場合は、買主が見つかるまで数ヶ月かかることも珍しくありませんが、買取なら即時売却が可能なため、「固定資産税や管理費が無駄にかかる前に手放したい」という方にとっても最適な方法と言えるでしょう。

買取の注意点

買取にもいくつか注意点があります。最も大きなデメリットは、売却金額が仲介よりも安くなりやすいことです。不動産会社は、買い取った物件を再販する際に発生するリフォーム費用や残置物処分費用、販売期間中の維持費などを考慮して買取価格を提示します。

また、大型の家財道具が多数残ったり、特殊清掃が必要だったりする状態であれば、数十万円規模のコストが査定額に反映されることもあります。

価格面を少しでも有利にしたい場合は、売却前に一部の貴重品や再販可能な家電・家具を整理するなど、できる範囲で残置物を減らしておくのも一つの工夫です。

仲介と買取の違い

仲介は、相場に近い価格で売れる可能性が高い反面、残置物の撤去や室内クリーニングを行う必要があります。売却までの期間も、数ヶ月〜半年以上かかることがあります。

一方、買取はスピード重視で、残置物をそのままにしても問題ありません。仲介手数料も不要で、即現金化できる点は大きな魅力です。

「多少安くてもすぐに売却したい」「片付けや清掃にかける時間がない」という場合には、買取を検討する価値があります。逆に、「少しでも高値で売りたい」「片付けやリフォームにかける時間がある」という方は、仲介のほうが適しています。


残置物のある空き家のよくある質問

残置物のある空き家のよくある質問


残置物がある空き家でも売却できますか?
はい、法律上は残置物があっても売却は可能です。所有権がご自身にある物件であれば、家財や家具が残ったままでも売却に問題はありません。ただし、仲介では買主が見つかりにくく、売却価格も下がる傾向にあります。手間をかけずに売却したい場合は、「買取」を利用すると、残置物があってもそのままの状態で売却できスムーズに現金化できます。

残置物を自分で処分する場合の費用はどれくらい?
自力で処分する場合、費用は残置物の量や内容によって異なります。粗大ごみは自治体の回収で数百円〜数千円程度、冷蔵庫や洗濯機などの家電はリサイクル料金として別途費用がかかります。人手や時間もかかるため、業者依頼と比較して検討することが重要です。

業者に依頼するとどのくらいの費用がかかりますか?
遺品整理業者や不用品回収業者に依頼する場合、費用は間取りや残置物の量によって変わります。一軒家では30万円程度が目安です。料金には仕分け、搬出、トラックでの運搬、処分費用が含まれる場合が多いですが、階段搬出や特殊清掃などが必要な場合は追加費用が発生することもあります。

貴重品や重要書類がある場合はどうすればいい?
処分前に仕分けを行い、貴重品や重要書類を探し出すことが大切です。遺品整理業者のなかには、作業中に貴重品を探して仕分けてくれるサービスもありますが、思い出の品や相続に関わる書類などはご自身で確認しておくほうが安心です。事前に仕分けを済ませておくと、作業や費用も効率化されます。

残置物があるまま不動産会社に買取してもらうときの注意点は?
買取では、残置物をそのままにして売却できますが、処分費用やリフォーム費用が買取価格から差し引かれることがあります。また、残置物の状況は写真などで正確に伝え、後から追加費用が発生しないように確認しましょう。


おわりに

空き家の残置物は、売却前に適切に処理することで、物件の価値を高めスムーズな取引を実現できます。自力で処分する方法もありますが、特殊清掃が必要な場合は業者に依頼するほうが時間や労力を節約でき、結果的に効率的です。

「できるだけ早く空き家を手放したい方」は弊社へお任せください!他社で売れなかった物件も有償ではございますが、お引き取り可能です。全国のリゾート地に対応しており、遠方の物件も安心してお任せいただけます。

当社ホームページ 「リゾート物件買取り処分のご案内」


監修者

新庄 延行(宅地建物取引士)
リバイブリゾート・システム株式会社・リゾート・バンク株式会社 代表取締役

弊社ではグループ独自の『買取り処分(不動産引き取りサービス)』を提供し、リゾート地域の活性化と循環を目指しながら「別荘地(休眠分譲地含む)引き取り・空き家の再生・販売」をトータルで実践する、不動産会社です。
別荘地、リゾート会員権等、リゾート関連においての長年に渡る豊富な相談実績と実務経験があり、お客様の立場にたちながら臨機応変かつスピード感を持った対応で沢山のお客様から喜ばれています。

キャンペーンサイト

<<前のコラム 次のコラム >>

負動産の処分別荘・別荘地の処分

 

コラム一覧に戻る

関連コラム

私たちは、リゾート物件の『買取り処分』を専門とする、所有者様の問題解決のお手伝いをする会社です。リゾート物件の処分に役に立つ情報を発信しております。

リゾート物件の処分についてお気軽にお問い合わせください。

お電話でのお問い合わせ 0120-152-993

2025年09月24日|コラムのカテゴリー:別荘・別荘地の処分