売れない土地を売りたい!よくある原因や手放す方法も解説

売れない土地を売りたい!売れない原因や手放す方法

売れない土地を売りたい


土地を売却したいと思っても、思うように買い手が見つからず、長期間売れ残ってしまうケースは珍しくありません。とくに立地条件や接道状況、価格設定が要因で「売れない土地」となってしまうこともあります。

そこで本記事では、土地売却にかかる期間の目安や、売れない原因、売るための工夫、さらには買取という選択肢まで解説いたします。信頼できる不動産会社の選び方も併せて紹介しますので、売却をスムーズに進めたい方はぜひご参考になさってください。

土地の売却にかかる期間

土地の売却にかかる期間


土地の売却には一定の時間がかかるのが一般的で、平均的な売却期間はおおよそ3ヶ月前後とされています。公益財団法人東日本不動産流通機構の調査によると、首都圏における土地売却の平均期間は約94日というデータもあります。もちろん、立地条件や周辺の需要状況によっては、1ヶ月以内に売れることもあれば、半年以上かかることも珍しくありません。

▶︎出典:首都圏不動産流通市場の動向(2020年)
http://www.reins.or.jp/pdf/trend/sf/sf_2020.pdf


なぜ土地が売れない?よくある原因

なぜ土地が売れない?よくある原因


土地の売却を進めるなかで、「なかなか問い合わせが来ない」「内覧すら入らない」と悩む方は少なくありません。土地が売れない原因は複数あり、その多くが条件や価格、販売戦略に起因しています。本章では、土地が売れない代表的な原因について解説いたします。

立地が悪い

土地の価値は立地条件によって左右されます。公共交通機関からのアクセスが悪い、周辺の生活利便性が低い、将来的な再開発の見込みがないといった土地は、買い手の需要が限られます。駅やバス停、主要道路から離れている土地は、マイカーを持たない層や高齢者にとって不便と判断されやすいため、需要が減少してしまうのです。
周辺環境の治安や騒音、近隣施設の有無も購入意欲に影響します。たとえば、近くに大型商業施設がない、病院や学校が遠いといった点は、買い手にとってマイナス要素となることがあります。このように立地的なデメリットを抱える土地は、価格調整や用途の提案を工夫しなければ売れにくくなるため注意しましょう。

接道条件が悪い

土地の売買において、接道条件は重要です。建築基準法では、原則として幅員4m以上の道路に2m以上接していない土地には新たな建物が建てられません。このため、私道にしか面していない土地や、細い路地に接している土地は建築や再利用が難しく、買い手が付きにくいのです。
こうした条件の悪い土地を売却する際は、接道状況をクリアするための工事や、隣接地の所有者と協議するなどの工夫が求められます。

価格設定が相場と乖離している

土地が売れない一般的な原因のひとつが、価格設定のミスマッチです。希望価格が市場価格より高い場合、購入検討者は競合物件と比較し、割高感から敬遠します。とくに近隣に似た条件の土地が相場価格で売り出されていると、高い価格設定の土地は選ばれにくくなります。
適正価格を知るには、不動産会社の査定やレインズ、地価公示などの公的データを活用し、相場を把握することが大切です。価格を適度に調整するだけで、急に問い合わせが増えることもあるため、3ヶ月以上反応がない場合は価格見直しを検討することが有効です。

形状が悪い

土地の形状も売れ行きを左右する重要な要因です。理想的なのは整形地で、住宅や商業施設の建築計画が立てやすいため需要が高い傾向にあります。一方、三角形や極端に細長い土地、不規則な形状の土地は、建築プランが制限されるため買い手にとって魅力が薄れます。
傾斜地や高低差のある土地は工事が必要になることが多く、購入後に追加費用がかかるため敬遠されがちです。こうした土地の場合は、建築プラン例や活用事例を提示し、購入希望者のイメージを持たせる工夫が必要です。

不動産会社が力を入れていないケースも

不動産会社が十分に売却活動を行っていないケースも考えられます。相場より売れにくい土地や立地条件の悪い土地は、積極的に広告や営業活動を行わない不動産会社も存在し、販売戦略が甘い場合も売却が長期化する原因となります。
こうした場合は、実績のある信頼できる不動産会社に査定を依頼することが重要です。売却力のある会社を選ぶことで、売れにくい土地でも早期成約が期待できます。さらに買取を検討するのも方法のひとつです。

売れない土地を売るための工夫

売れない土地を売るための工夫


土地が売れない原因を分析し、いくつかの工夫を取り入れることで、状況を改善できる可能性があります。本章では、売れない土地を売るためのポイントについて解説いたします。

価格を見直す

土地の価格は立地、周辺環境、接道条件、形状などによって決まりますが、とくに相場との比較が重要です。周辺エリアで同条件の土地がいくらで売れているのか、不動産会社の査定を活用し相場を把握しましょう。
価格を少し見直すだけで、急に問い合わせが増えるケースも珍しくありません。たとえば、3,000万円で売りに出していた土地を2,900万円に値下げすることで、価格検索の対象範囲に入り、購入希望者の目に留まる可能性が高まります。

売却が長引いている場合は、3ヶ月〜半年ごとに価格を見直す柔軟な姿勢が必要と言えるでしょう。

境界確定・測量をしてトラブル回避

土地売却の際には、境界が明確であることが重要です。隣地との境界が曖昧なままでは、購入希望者は将来的なトラブルを懸念し、契約に踏み切れないことがあります。古くから所有している土地や、相続によって引き継いだ土地では、正確な境界が分からないケースが多いため、売却前に「境界確定」を行うことが望ましいです。
境界確定とは、隣地所有者と立ち会いを行い、土地の境界線を明確化する手続きです。これにより、購入希望者は安心して土地を購入でき、売却後のトラブルも回避できます。
測量図がない土地は建物を建てる際の計画が立てにくく、購入意欲が下がることがあります。売却活動を始める前に確定測量を行い、図面を整備しておくことで土地の価値を高められるでしょう。

雑草・ゴミを撤去し、印象アップ

土地の第一印象は、購入希望者に大きな影響を与えます。雑草が生い茂っていたり、ゴミや廃材が放置されていたりする土地は、「管理が行き届いていない」と判断され、購入意欲を損ないます。内覧の際に土地の状態が悪いと、建築計画がイメージしにくく、購入を見送られることも。
雑草を刈り取り、不要なゴミや廃材を撤去するだけで、土地の印象は改善します。また、簡易的に整地を行うことで、建物を建てる際のイメージが湧きやすくなり好印象を与えられるでしょう。

写真や不動産サイトの掲載画像も、清掃後の状態で撮影すれば見栄えが良くなり、問い合わせが増える可能性が高まります。

売れない土地は買取がおすすめ

売れない土地は買取がおすすめ


土地の売却といえば、多くの方が不動産会社を通じて買い手を探す「仲介」を思い浮かべるでしょう。しかし、立地や条件が悪くなかなか売れない土地や、早期に現金化したいケースでは「買取」が有効な選択肢となります。
買取は不動産会社が直接土地を買い取る方法で、買い手を探す必要がないためスピーディーな取引が可能です。本章では、買取のメリット・デメリットについて解説いたします。

買取のメリット

・早い:不動産買取の最大のメリットは、売却までのスピードです。仲介の場合、広告や内覧、価格交渉などの工程があり、場合によっては1年以上かかることもあります。一方、買取であれば、不動産会社が直接購入するため、最短で1〜2週間程度で現金化が可能です。

「固定資産税や管理費の負担がかさむ前に早く処分したい」「相続税の納税期限に間に合わせたい」など、売却までの時間が限られている方は、買取が最適です。

・売却できる可能性が高い:仲介では、買い手が見つからない限り契約は成立しません。立地条件が悪い土地や、接道条件・形状が特殊な土地は、購入希望者が限られるため売却までに時間がかかる傾向があります。買取であれば、不動産会社がそのまま買い取るため、「売れ残る」というリスクはありません。

また、ローン審査に通らない買い手が出た場合、契約が白紙になることもありますが、買取なら現金取引が基本のため、こうしたトラブルも回避できます。

・手間が少ない:仲介では、土地の状態を良く見せるために雑草処理やゴミ撤去、境界確定などを行うことが多く、手間や費用がかかります。しかし買取の場合、不動産会社が購入後に必要な整備を行うため、現状のまま引き渡すことが可能です。

広告や内覧のための準備、交渉といった煩雑な工程も不要なため、負担は大幅に軽減されます。

・後腐れがない:買取では、引き渡し後にトラブルが起こる心配がほとんどありません。仲介による個人間の売買では、引き渡し後に「境界トラブル」や「土地の瑕疵」が問題となることがありますが、買取の場合、不動産会社がプロとして現状を把握したうえで購入するため、契約後のクレームが発生しにくいのです。

「土地の状態が悪い」「売却後のトラブルを避けたい」という方には、安心感のある取引方法といえます。

買取のデメリット

・仲介より売却価格は下がる:買取の唯一のデメリットは、仲介に比べて売却価格が低くなることです。不動産会社は、買い取った土地を整備・販売するための費用や利益を見込む必要があるため、買取価格はどうしても下がってしまいます。

ただし、仲介で半年以上売れず、維持費や税金を払い続けるリスクを考えると「早く売れて現金化できる」というメリットは大きな魅力と言えます。

信頼できる不動産会社の見極め方

信頼できる不動産会社の見極め方


不動産会社を選ぶ際には、提示された金額の「根拠」をしっかりと確認しましょう。相場価格や周辺の取引事例、地形・接道条件などをもとに具体的な理由を説明してくれる会社は信頼性が高いといえます。

一方で、根拠が不明確な高額査定をする会社は要注意です。魅力的に見える高い査定額を提示し、後々価格を下げるケースもあるため、適正価格かどうかを見極める冷静さが求められます。
「なぜこの価格なのか?」という質問に明確に答えられない場合は、その会社に依頼するのを再考したほうがいいでしょう。

対応スピードと誠実さ

初めての問い合わせや査定依頼に対して、どの程度迅速かつ丁寧に対応してくれるかも、信頼できる会社を見極めるポイントです。メールや電話での問い合わせに対する返信が早く、内容が丁寧かどうか、こちらの要望に耳を傾けてくれるかなどをチェックします。

売却は長期戦になることも多いため、担当者との信頼関係が築けるかどうかも重要です。強引な営業をする会社や、質問に対して曖昧な答えをする担当者は避けたほうが無難です。


おわりに

土地は不動産のなかでも需要や条件が買い手に左右されやすく、売却までに時間がかかることがあります。しかし、価格設定の見直しや境界確定、信頼できる不動産会社への依頼といった工夫を取り入れることで、売却成功の可能性が高まります。

もし仲介で売れにくい場合は、スピーディーに現金化できる「買取」も有効な手段です。

当社では、他社で売れなかった物件も有償ではございますがお引き取り可能です。全国のリゾート地に対応しており、遠方の物件も安心してお任せいただけます。

当社ホームページ 「リゾート物件買取り処分のご案内」

監修者

新庄 延行(宅地建物取引士)
リバイブリゾート・システム株式会社・リゾート・バンク株式会社 代表取締役

弊社ではグループ独自の『買取り処分(不動産引き取りサービス)』を提供し、リゾート地域の活性化と循環を目指しながら「別荘地(休眠分譲地含む)引き取り・空き家の再生・販売」をトータルで実践する、不動産会社です。
別荘地、リゾート会員権等、リゾート関連においての長年に渡る豊富な相談実績と実務経験があり、お客様の立場にたちながら臨機応変かつスピード感を持った対応で沢山のお客様から喜ばれています。

キャンペーンサイト

<<前のコラム 次のコラム >>

負動産の処分別荘・別荘地の処分

 

コラム一覧に戻る

関連コラム

私たちは、リゾート物件の『買取り処分』を専門とする、所有者様の問題解決のお手伝いをする会社です。リゾート物件の処分に役に立つ情報を発信しております。

リゾート物件の処分についてお気軽にお問い合わせください。

お電話でのお問い合わせ 0120-152-993

2025年10月27日|コラムのカテゴリー:別荘・別荘地の処分